2010年6月22日火曜日

【小沢一郎】 高嶋良充氏インタビュー

民主党・高嶋良充参院幹事長(インタビュー)
【小沢が執念を燃やす在宅介護の同居手当】

 偽メール問題を経て代表になった小沢さんは98年の時の信念通り、自公政権に対決姿勢をとった。衆参「ねじれ」の中で自民の体力を消耗させる一方、議員立法を「法案の嵐作戦」と名づけて提案することで民主党にも政策力があるという印象を与え、政権交代の原動力となった。小沢さんは政権交代の功労者ですよ。

 小沢さんとの出会いは自治労役員時代の93年12月で、新生党代表幹事だった当時に消防職員の団結権問題を話したのは最初です。感心したのはこの問題を事前調査していたこと。彼はよく「剛腕」だと言われますが、緻密で誠実な人。小沢さんは小泉(純一郎元総理)さんと同じ新自由主義だと思っていましたから、民・由合併(2003年9月)で民主党に来て「国民の生活が第一」とのスローガンを作り、社会民主主義的な「政治は弱者のためにある」という考えに変わったことは驚きでした。だから民主党とうまく解け合えた。

 小沢さんが今も執念をもやしているのは「同居手当」。お年寄りを在宅介護する人を補助するものです。介護費用の減少につながり家族の絆も強まる。小沢さんと私は同世代で、言い訳しない、泣き言を言わない、他人のせいにしない....が共通していますね。

今になって、小沢さんから離れた人たちがなぜ不満だったかが分かる。あの人は側近だからといって優遇しない。側近からすれば「何のためにつくしてきたんだ」となる。一方、小沢さんの政治信念が好きな人は離れない。もし今後、菅さんがダメだとなれば、自分が出馬するか他の候補を担ぐか。すべては参院選の結果にかかっています。(検察審査会の決議が再び「起訴相当」になり、小沢氏が「強制起訴」された場合に)菅さんが小沢さんに離党勧告 ? そんなこと言わせませんよ。小沢さんのグループが離党したら菅政権は崩壊しますから。

サンデー毎日から

追記7/2

「10%、マニフェストには書いていない」民主・高嶋氏
2010年7月2日21時19分
http://www2.asahi.com/senkyo2010/news/kotobaTKY201007020526.html

◇高嶋良充・民主党参院幹事長

 ◆2日、山梨県南アルプス市の演説会で

 政治改革、行政改革、地域主権改革の三つの改革がまだ道半ば。全力でやったあとに消費税を議論するのが正しい方向ではないか。消費税問題でいろいろとご迷惑をかけているようだが、マニフェストをつくった党側の責任者は私だ。消費税10%とは一言も書いていない。