2011年3月31日木曜日

責任逃れ

 この度の地震・津波・原発事故に関しては備忘録に残すのさえ腹立たしく思える事柄が多すぎる。そんな中で枝野幸男官房長官が「住民の健康被害についてはコメントするなと指示があった」ことがニュースとして伝えられた時には思わず、唖然としてしまった。

確かに不用意な発言がなされた場合には収集がつかなくなる恐れがあったとしても、早期に住民を避難させなかったのは菅政権であることは間違いのない事実である。

住民の健康を考えた場合に早期に避難をさせるべきであり、健康被害についても明確に伝えるべきであろう。

東日本大震災:原発から20キロでも放射線量が高濃度

http://megalodon.jp/2011-0331-1643-51/mainichi.jp/select/science/news/20110316k0000e040048000c.html


 福島第1原発から北西に約20キロ離れた福島県浪江町内の放射線量が、一般の人の年間被ばく限度の2233~2890倍に当たる1時間当たり255~330マイクロシーベルトに達していることが、文部科学省の調査で分かった。浪江町内には介護施設などに避難できない住民が多数いるとの情報もあり、文科省は「問題がある数値で官邸に報告した」と説明した。

 調査は15日午後8時40分~同50分にかけ、同町内3地点で計測機器を積んだ「モニタリングカー」を使って実施した。その結果1時間当たりの放射線量は、19キロ離れた場所で車外255マイクロシーベルト、車内223マイクロシーベルト▽20キロ離れた場所で車外270マイクロシーベルト、車内220マイクロシーベルト▽21キロ離れた場所で車外330マイクロシーベルト、車内300マイクロシーベルト--となった。

 文科省によると一般の人の年間被ばく限度は1000マイクロシーベルト、同町内の数値は屋外にいると3時間前後で限度に近付くことになる。屋内でも車内に近い数値が計測されることも予想され、文科省は16日から「測定者の健康に被害が出ない範囲で計測を続ける」としているが、住民の健康被害については「枝野幸男官房長官からコメントするなと指示があった」と説明している。【篠原成行】